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2005年　１１月号
　こんにちは、あいにくの雨の休日ですが、如何お過ごしですか？　この季節、寒さが日に日に増してくるのは辛いですが、紅葉の美しさに心安らぎます。札幌は１８７万人都市でありながら、身近にこんなにも自然が溢れているなんて嬉しいですよね。　札幌に生まれ育って良かったと想う今日この頃です。

　そんな我等の誇り『札幌』でウイスキーが造られていたのをご存知ですか？私は先日初めて知り、即買いしてしまいました。名前を『サッポロ・ＳＳ』　（ＳＳの由来は解りません）。数種類の長期熟成モルト（たぶん輸入モルトでしょう）をグレーンウイスキーと共にブレンドして、さらに再熟成させています。ランク的には『ブラックニッカ』『サントリー角瓶』程度なので、ウイスキー通が納得する味ではないのですが、普段飲みするには丁度良いクラスです。酒屋さんの店頭ではほとんど売れてないらしく、もっぱらネット販売とお土産用だそうです。それゆえ、予想以上に在庫が余り、瓶詰めが延期になったウイスキ−達が樽の中で待機しているそうです。でも、これっていわゆる追加熟成ですよね。私の飲んだ感想は、「想像したより旨いッショ！」。日本の大手ウイスキーメーカーの同クラスのウイスキーに決して引けを取りません。ディヴァーションで今現在ご用意してますので、気になる方はお試しあれ。ちなみに、この他にも３種類のウイスキーを造っているそうです。

それでは、『サッポロ・ＳＳ』以外の新入荷からご紹介致します。おつき合い下さい。

　■∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽■ CONTENTS ■∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽■

１、今月の新入荷

◇ 滅多にお目にかかれない、隠れた名酒
　　　『グレントファース・１９８９』（スペイサイドモルト）
◇ まさにマジックだ！
　　　『ブルイックラディ・３Ｄ・モニャヴォール』（アイラモルト）
◇ ニューボトラ−が日本初デビュー！　渾身の１本です。
　　　『モートラック・１５年（エクスクルーシヴ）』（スペイサイドモルト）
◇ グラッパをあなどるなかれ
　　　『ゼルビーナ・グラッパ・ディ・スカッコ・マット』（グラッパ）
◇ ＨＡＰＰＹ　ＨＡＰＰＹ
　　　『キャプテンモルガン・プライベートストック』（ダークラム）
◇ 老舗のワイン商がセレクトした名酒
　　　『ＢＢＲ・ファイン・ドライ・オロロソ』（辛口シェリー）

２、今月のシャンパン
　　　― 元気なシャンパンには、夢がつまってます ―
　　　
３、今月のフレッシュ・フルーツカクテル
　　　― これが赤くなると、医者が青くなる ―

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１、今月の新入荷
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◆ 『グレントファース・１９８９（ＳＭＷＳ）』（スペイサイドモルト）　　￥１１５０【税込】
　モルト好きの方でも、あまり聞かない名前の蒸留所ではないでしょうか。英国王室御用達の「ロイヤルハウスホールド」等の原酒に使われていながら、殆どシングルモルトとしては発売されていないので知らなくて当然です。しかし、隠れた名酒としてブレンダーからは高い評価を得ています。香りはバターの甘い香りから次第にイチゴのフルーティ−さに変わり、５６度というアルコール度数のわりには鼻を刺す刺激は少なく驚かされます。それだけ良い熟成をしてきたのでしょう。味は思った以上に辛く、舌の上でピリピリとしますが、徐々にフルーティーな甘さが顔を出し、余韻としてもしばらくイチゴを楽しめます。１９８９年の操業を再開した年に造られただけあり、気合いを感じる１本です。

◆ 『ブルイックラディ・３Ｄ・モニャヴォール』（アイラモルト）　　￥８５０【税込】
　最近のブルイックラディは目が離せません。本来は殆どピートを焚かない麦芽を使い、比較的ライトでクリーンなモルトを造っているのですが、今世紀に入り次々と意欲的なモルトを世に送りだしています。この「３Ｄ・モニャヴォール」は“３”いう数字にこだわり、３レベルのピートの焚き込み量のモルトを使った３つの年代の原酒を、３種類の樽で熟成させています。香りはとてもスモーキーで、煙というより煙突の内部の香りがします。口に含むとフルーティーな甘さも顔を出し、ピートの余韻ヘと続きます。これぞ３Ｄ・立体的な味
わいとでも言うのでしょうか。
　蒸留責任者いわく「体内９０００の感覚細胞が震え上がるよう！まさにマジックだ！」

◆ 『モートラック・１５年（エクスクルーシヴ）』（スペイサイドモルト）　￥９００【税込】
　ここ最近、新しい瓶詰業者（ボトラーズ）がヨーロッパを中心に増えていますが、この出来て間もない「クリエイティヴ・ウイスキー社」は『モルトウイスキーガイド』の著者が代表を勤め、「スコットランドが世に送りだす事のできる『ベストテイスティングウイスキー』を見つける為に作った会社」とその代表はコメントしています。気合いの感じるこの第一段は『エクスクルーシヴ・モルト』　訳すと「特別なモルト」「専門家向けのモルト」でしょうか。とても期待が持てそうです。香りは麦芽やピーナッツクリームの甘くい香ばしい香り、口に含むとピリピリとしたドライ感と共にラズベリーの心地良い甘さが口に拡がります。余韻にも甘さは残り、力強く、とてもインパクトのある味わいに仕上がっています。

◆ 『ゼルビーナ・グラッパ・ディ・スカッコ・マット』（グラッパ）　　￥１２００【税込】
　イタリア最高峰のデザートワインの１つとして有名な「スカッコ・マット」のグラッパだけあり、華やかさが違います。陰干しして果汁が凝縮し、干しブドウ状態になったぶどうの搾りかすを原料にして造られるこのグラッパは、ヨーグルトクリームの甘い香となめし革の良い香りがします。味わいはとても繊細で、花の蜜のような優しい甘さが口に拡がり、身体中を上品なベールで包み込み、その後も紅茶のアールグレーのようなフルーティ−で甘い余韻がしばらく楽しめます。グラッパとしては珍しい「木樽熟成の名人」として名高い『ベルタ』が手掛けているだけあり、熟成感は超一流です。

◆ 『キャプテンモルガン・プライベートストック』（ダークラム）　￥７００【税込】
　とっても楽しいラムの登場です。もちろん、この上なく美味しいのですが、飲み手を“ＨＡＰＰＹ”な気分にしてくれる楽しさがこのラムにはあります。バニラアイスや蜂蜜の甘い味わい、コーヒーの心地よい苦味、まさに砂糖をたっぷりと加えた「バリコーヒー」やフレーバーのついた「ベトナムコーヒー」を味わっているようです。このラムはバニラやアプリコットフレーバーを付けた「スパイスドラム」で有名な「キャプテンモルガン」のプレミアム品、スタンダード品より長期間熟成させており、元来の濃厚な香りに、より一層磨きがかかっています。アメリカでは大変人気があるのですが、生産量が少ないのか日本にはなかなか入ってきません。この機会にみんなで“ＨＡＰＰＹ”になりましょう。

◆ 『ＢＢＲ・ファイン・ドライ・オロロソ』（辛口シェリー）　￥８００【税込】
　１６９０年代からの長い歴史を持つイギリスの老舗ワイン商『ＢＢＲ（ベリー・ブラザーズ＆ラット）』　ワインに限らず、シェリーやスコッチ等あらゆる種類のお酒を各メーカーに生産委託して、オリジナルラベルで販売するセレクトショップとしても有名です。このシェリーは、塩気をおびた辛口シェリーが造られる事で有名な「サンルーカル」の地において最大手の『バルバディージョ』が生産を請け負いました。ナッツを想わせる微かに甘く湿った香り、酸化熟成による心地よい酸味をともなった熟成感。とても爽やかでありながら、しっかりとしたこくのある味わい。どれをとっても一流品です。　辛口シェリーがお好きな方、必飲ですよ。

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２、今月のシャンパン
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毎週金、土曜日は『シャンパンデー』　　シャンパンをグラスでご用意してます。　

　１１月は・・・　　『ローラン・ペリエ・ブリュット』　　サービス価格　￥９５０【税込】

　このシャンパンメーカーは元々樽製造業者でしたが、自分達の造る樽に自分達のワインを入れたいと云う思いからシャンパン造りを始めたそうです。一人の夢が今では、五本の指に入るシャンパンメーカーとなって、夢を大きく上回ってしまった様です。軽やかさと新鮮さを備え、とにかく飲みやすく親しみやすいシャンパンです。シャルドネとピノノワールの比率が同じくらいなため、酸味とコクのバランスは絶妙で、元気に立ち上がる泡がエネルギッシュささえ感じます。このシャンパンのように、はじけるような陽気さと爽やかさのある人間になりたいものですね。

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３、今月のフレッシュ・フルーツカクテル
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毎週月、火、水曜日は『フレッシュ・フルーツカクテルデー』
　
　　１１月は・・・・

今月は秋の果物の代名詞　『 柿 』です。　「柿の実が赤くなると、医者が青くなる」といわれるほど、たくさんの栄養素を含んだ果物。　二日酔にも効果があるそうで、私のような酒好きには、とってもありがた〜い果物なのです。　ちなみに原産地が日本を始めアジア地域一帯であるせいか、　フランス語でも『ＫＡＫＩ』と　呼ぶそうです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ξ☆Ξ

最後迄、おつき合いありがとうございました。ところで、火星はご覧になりました？先月から今月にかけて大接近しているそうで、私は昨日見ましたよ。望遠鏡で見ない限り、どうって事はないただの明るい赤い星なのですが、あそこにタコの姿の宇宙人がいると想像すると、楽しくなりますよ。（昔はそんなイラストをよく見たものですが）。今日は悪天につき見れそうにありませんが、機会があったら天上をご覧下さい。子供心に帰って、星を愛でるのも良いものですよ。

それでは、明日からのお仕事に備え、ごゆっくりとお過ごし下さい。